アナバスオーディオはこの機種の先行機であるAA-001をオークションで落札したのが2年程前です。
一本のスピーカーボックスの側面にネットが張ってあり、前面は電源を入れないとノツペラボーですが、電源が入るとデジタル時計が浮かび上がります。
この001はCDラジオとでも言うべきもので、トップパネルを開けてCDを入れる様になっています。
この全く無名と言える新興オーディオメーカーのモデルを初めて聴いて、その音に驚嘆しました。
サイズを感じさせない悠々とした音で、ステレオ感も充分、まるで大型のステレオを聴いている様です。
側面のネットを外すと8cm位のフルレンジスピーカーが少し角度をつけて配置されており、これが自然なステレオ感の醸成に一役買っている様です。低域はスーパーウーファーが底面に向けて付けられていて、可成り低い帯域をカバーしています。試しにオルガン交響曲を再生してみましたが、全く破綻なく自然に再生するのには舌を巻きました。
早速自分のコレクション用に購入、更に此方でも2台程扱い、とても高評価を頂きました。企画、設計はコロンビアに在籍されていた技術者の方だそうで大変な隠れ音の匠であると感心した次第です。
そんなANABASの2号機、しかも今回はBluetooth対応と言う事で期待はいやが上にも高まりました。
今回はラッキーな事にオークションでさしたる競合も無く落札、届いて見ると殆ど新品の状態でもう一度驚きました。
比較的オーソドックスな外見で、CDは側面に差し込む方式です。
多分001に使われたと同じフルレンジ2本が前面下部についており、その上にソフトドームツイーターが各々ついています。低域はスーパーウーファーを内蔵していて、下面のスリットから低音を放出、背面にバスレフポートがあります。
十分に低い帯域から余裕を持って再生する能力があり、この辺は最近のオーディオらしいところです。但し、小型のBluetoothスピーカーとは一線を画すのが、広めの場所で離れて聴く場合で、
前者はBOSEを含め殆どが、低音が勝ったボヤけた音になりますが、こちらは普通のステレオシステムの様に自然な再生です。
非常に優れたシステムですが拙宅には既に大小合わせて5セット(以上)のステレオがあり、奥方から強いNGが出て放出します。
現行機で5万以上ですから、超買い得。リモコン付フルセットです。

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