ケンウッドのパッシブスピーカー「LS-1001」です。
高級コンポ「Ksシリーズ」のスピーカー。日本製。

以下の整備を施しています。
・　ネットワークの改修
・　配線の引換え
・　マグネットの再着磁
・　磁性流体の入替え
・　バインディングポストの研磨
・　バスレフダクトの補強

ディバイディングネットワークのツイーター回路のパーツを一新しています。（写真7枚目右下）
コンデンサにニチコン製ネットワーク向け電解コンデンサ「DB」と東信工業製PETフィルムコンデンサを搭載。
また、アッテネータをセメント抵抗から酸化金属皮膜抵抗に変更しています。
容量はいずれもオリジナルと同等です。

内部配線を引き換えています。
すべてJVCKENWOOD製の4N-OFCケーブルとしています。

各ドライバーユニットのフェライトマグネットを再接着しています。

ツイーターの磁気回路に使われている古い磁性流体を除去し、新しく浸透させています。

背面のコネクターユニットは、バインディングポストを薬剤により研磨しています。

キャビネット内部のバスレフダクトに支持材を追加し、余計な振動を抑制しています。

-------

キャビネット外装は、角部に打痕の補修跡があります。（写真6枚目）
そのほか、天面に薄い擦り傷があります。（写真4、5枚目）

底面にはフェルト製のパッチを貼ってあります。（写真7枚目右上）

前面ネットは、少々毛羽立ちがありますが、穴や剥がれはありません。
ネット受けの金属製ダボのひとつに若干の劣化があります。（写真8枚目）

-------

システムコンポのスピーカー部として登場しましたが、別の品番で単体販売もされた製品です。
高剛性のアルミダイキャストフレームのウーファーや分厚い前面バッフルなどの堅牢な造りは、並の小型スピーカーをしのぐ物量となっています。

音は柔らかめで有機的。ブックシェルフ型としては申し分ない深い低音が出るのも特徴です。

整備では、高音域の復旧やユニットの延命など、オーバーホールに近いことを実施しています。

-------

主な定格
・　2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・　寸法：W210 x H348 x D308 mm
・　重量：7.8kg
・　再生周波数帯域：45Hz～30kHz
・　インピーダンス：8Ω

商品の情報