ハッセルブラッドと言えば、500シリーズが有名ですが、最初に発売された1600Fの標準レンズ、エクター80mm F2.8、テッサー80mm F2.8は、独特の雰囲気を醸し出してくれるレンズだと思います。
ハリウッドの映画ポスターが、ハッセルエクターで撮影されていることが分かり、それ以来愛用のレンズです。
出品のレンズは、何本か集めた中で状態の好いレンズをコレクションしておいたレンズです。
ウィキペディアにも、「エクター80mmF2.8は、初期の優秀な標準レンズ。絞り開放から3段絞っても微妙に繊細なフレアーが出て、女性の肌などに独特な表現力がある。」と説明に書かれている程です。
テッサー80mmF2.8は、カール・ツァイス製の初期玉で、希少かと思います。こちらも生産本数が極小のレンズで、絞り羽根はコダック製のレンズと同じ11枚羽根（円絞り）です。純正フード付きです。

1000Fは、 1600Fの改良版で1953年発売の最初期製造の1500台は、標準レンズとしてエクター80mm F2.8を装備していました。総生産台数10395台、全てにエクターが搭載されていたとしても、いかに生産本数の少ないレンズだと思います。
1000Fのシャッターは、14/1000mm厚のスウェーデン製ステンレススチールを幕に使用し、最高速1/1000秒のスペックダウン判で、機種名称もこのことに由来します。とても薄い膜で衝撃には弱いので、マガジンを交換するなどの用が無ければ、外さないことを推奨します。おそらく修理不能か、修理可能かも知れませんが高額の請求は免れないかと思います。

レンズにはシャッターが組み込まれていないので、レンズトラブルも無く、レンズの設計の自由度が上がり画質の向上が見られます。500シリーズとの違いは、フォーカルプレーンシャッターなので、スタジオでストロボ撮影する際に全速には同調しません。

1000F-M42マウントアダプター付きですので、35mmフィルムカメラ、デジタルカメラでも、エクター＆テッサーのレンズが装着できます。
ポートレート撮影の肌の質感は、このレンズを上回るレンズはそうそう無いと思います。

ご検討の程、よろしくお願いいたします。

商品の情報