バッハ 　　　 2CD
disc 1
①イギリス組曲第1番イ長調 BWV.806
②イギリス組曲第2番イ短調 BWV.807
③イギリス組曲第3番ト短調 BWV.808
disc 2
④イギリス組曲第4番ヘ長調 BWV.809
⑤イギリス組曲第5番ホ短調 BWV.810
⑥イギリス組曲第6番ニ短調 BWV.811

グレン・グールド (ピアノ)
録音:1971年〜1976年

イギリス組曲は、同じバッハの鍵盤作品の中で、フランス組曲やパルティータと同様にまとまった6曲で構成された曲集です。どちらかといえば親しみやすく優美な性格のフランス組曲やパルティータに対して、イギリス組曲は規模も大きく、多彩な外観を持ち、時として強い性格を示す曲集であり、初心者にはややハードルが高いかも知れませんが、深く聴きこめば、バッハの内界に触れることができます。グールドは5年の年月を要して完成させていますが、バッハが書いた楽譜に対して純粋に、そして飽くなき好奇心で築き上げた演奏が、不滅の名盤として結実しています。もちろん名曲名盤の選定では常に第1位です。

グールドのバッハ:ゴールドベルク変奏曲(新旧両盤)にはまった人はもう抜けられません。インヴェンションとシンフォニア、イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、平均律クラヴィーア曲集、トッカータ、小前奏曲と小フーガ、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、ピアノ協奏曲…もう全部聴いていただくしかありません。

イギリス組曲・フランス組曲・パルティータはいずれも新婚早々の愛しき新妻アンナ・マグダレーナのために書いた2冊の『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集』に由来する。イギリス組曲はグールドのバッハの中では、比較的地味な存在ではありますが、30年来の愛聴盤の一つです。例によって、グールドのしなやかな左手の動きによって、生き生きとした低音域の躍動感が楽しめます。バッハの鍵盤作品はともすれば平板な演奏になりがちだろうと思いますが、グールドの手にかかると再び生命を吹き込まるかのようです。落ち着いて時間を過ごしたいときにオススメです。

輸入盤、盤面傷無し

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